いわゆる「卒乳」の時期に関して、悩んでいるママは多く
「いつやめていいのか」
「もうやめさせたほうがいいのか」
と戸惑ってしまうことは、珍しくありません。
卒乳のタイミングに関しては、「いつまでに必ず」ということがないため
”常識的に考えて”と、考えることが多いと思います。
一般的によく言われているタイミングとしては
「1日3食離乳食を食べられるようになったら」
とする意見が多く、栄養面で見ても1日3食食べることができれば問題ありません。
また、「1歳になったら」と区切っているママも多いようです。
ただし、1歳で完全に断つのは難しいことも多いと思います。
また「日本は乳離れが早すぎる」とも考えられており
諸外国では「4才」くらいまで授乳させることを、推奨している例・国も少なくはありません。
その際は食事面・栄養面というよりも、「コミュニケーション」面に関して重要視するようです。
しかしながら「日本社会」を考えれば遅くても2歳半までには、と考えます。
段々と欲しがらなくなる子も多く、そういった場合は自然にやめることができるため理想的です。
ゆっくりと”納得”させながら
基本的(一般的)には、徐々に回数を減らしていって
「お兄ちゃん(お姉ちゃん)になったら飲まないんだよ」
と教え、徐々に納得してもらうことになります。
それでも最初は欲しがる子が大半であることが当然です。
心情的には、「愛着面」が非常に大きく作用しており
本能的に飲めなくなることが、「寂しい」と感じます。
しかし、そのままダラダラ続けてしまうことで余計に執着心が強くなってしまい
将来的にも、「依存心」が強い人格になる傾向もあるようです。
特に「完母」と呼ばれる、母乳だけで育てていた場合は
哺乳瓶に慣れさせるために、飲み口をストローに代えたりと
乳頭への執着をなくしていくという方法もあります。
最初の<卒業>
「早すぎる卒乳」は愛情(愛着)構築の面で見て、確かにメリットはないように思えます。
しかしながら、「遅すぎる卒乳」も”情緒的な面”で同じくらいデメリットがあります。
泣きじゃくるようであれば、仕方がない部分もありますが
「いずれ乗り越えなければいけないこと」であるため、一種の情緒教育でもあるのです。
卒乳は生まれて初めて経験する「卒業」であり、新たな「スタート」でもあります。
それは、ママさんも赤ちゃんも同じです。
これから先、様々な卒業が待っています。
乳離れできていない成人はいません。
ママ達も寂しいかもしれませんが、徐々に慣れさせていきましょう。
誰でも通る道なのです。